グアム旅行にESTAは必要?
「グアムはESTA不要」は半分正しく、半分誤解です。ESTAか、グアム専用の電子渡航認証G-CNMI ETAのどちらかが搭乗前に必要で、どちらを使うかで料金・滞在日数・行ける範囲が変わります。このページでは2つの制度を比較し、旅程に合う選び方を整理します。

このページの内容
KEY POINTSこの記事の要点
- ESTAを持っているならそのままグアムへ行ける(VWP、最長90日)
- ESTAがなければG-CNMI ETAが必要($21・45日以内・島内のみ)
- ハワイ・本土へも行く旅程なら、はじめからESTAで渡航する
- $21G-CNMI ETAの申請料処理手数料$4+承認時$17。ESTAは$40.62
- 45日G-CNMI ETAでの1回の滞在上限グアム・北マリアナ諸島の島内のみ。ESTAは90日
- 5日前DHSが推奨する申請の期限遅くとも搭乗の5日前まで。結果は通常5日以内に出る
01結論:グアムはESTAかG-CNMI ETAのどちらかが必要
日本のパスポートでグアムへ渡航する場合、ビザなしで入る方法は2つあります。1つはESTAを取ってビザ免除プログラム(VWP)で入る方法、もう1つはGuam-CNMIビザ免除プログラム専用の電子渡航認証G-CNMI ETA(Guam-CNMI Electronic Travel Authorization)を取る方法です。
CBPのESTA FAQは、VWPでグアムや北マリアナ諸島連邦(CNMI)へ海外から渡航する場合はESTAが必要で、Guam-CNMIビザ免除の対象国籍はESTAなしでも渡航できるが、最長滞在は45日で島内に限られる、と説明しています。そしてG-CNMI ETAの公式FAQは、Guam-CNMIビザ免除で渡航する人は搭乗前に承認済みの渡航認証が必要で、航空券のない乳児も対象だとしています。
つまり「グアムはESTA不要」は、ESTAの代わりにG-CNMI ETAという別の認証を取るという意味で、何の手続きもいらないという意味ではありません。G-CNMI ETAはビザではなく、ビザが必要な渡航の代わりにもなりません。行き先全体の整理は渡航先別のESTAの要否にまとめています。
- 有効なESTAがある人は、追加の手続きなしでグアムへ行ける
- ESTAがない人は、G-CNMI ETAか、ESTAを新たに取る。有効なビザを持つ人はどちらも不要
02ESTAとG-CNMI ETAの違い:料金・日数・範囲
2つの制度は「オンラインで申請し、承認を受けてからビザなしでグアムに入る」点と有効期間は同じです。違うのは料金、1回の滞在日数、行ける範囲、申請するサイトです。
ESTA(ビザ免除プログラム)
- 行ける場所:米国全土(グアム・サイパンを含む)
- 滞在:1回につき最長90日
- 申請先・料金:esta.cbp.dhs.gov で申請。$40.62(処理手数料$10.62+承認時$30.00)
- 有効期間:承認日から2年間、またはパスポートの有効期限まで(早いほう)。期間内は何度でも使える
- パスポート:ICチップ入りの電子パスポート
G-CNMI ETA(Guam-CNMIビザ免除プログラム)
- 行ける場所:グアムと北マリアナ諸島(サイパン・テニアン・ロタ)の中だけ。プエルトリコ・米領ヴァージン諸島にも使えない
- 滞在:1回につき最長45日
- 申請先・料金:g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov で申請。$21(処理手数料$4+承認時$17)
- 有効期間:承認日から2年間、またはパスポートの有効期限まで(早いほう)。期間内は何度でも使える
- パスポート:身分事項ページに機械読み取り領域(MRZ)があるもの
03G-CNMI ETAで渡航できる対象国と条件
G-CNMI ETAの公式FAQは、Guam-CNMIビザ免除で入国を申請できる条件を次のように示しています。ESTAの条件と似ていますが、滞在日数が45日と短い点が特徴です。
- 商用・観光・乗継の目的で、グアムまたはCNMIに45日以内の滞在予定で入ること
- Guam-CNMIビザ免除の対象国が合法的に発給した有効なパスポートを持っていること
- Guam-CNMIビザ免除に加盟(署名)した航空会社で到着すること
- 帰路、または次の目的地への航空券を持っていること
- VWPで入国する資格があり、入国不可事由に該当しないことを、到着時にCBP審査官に示せること
- 審査官の決定に対する審査・不服申立の権利(亡命申請を除く)を放棄し、過去にGuam-CNMIビザ免除で入国したときの条件を守っていること
対象の12か国・地域
公式FAQが挙げる対象は、オーストラリア、ブルネイ、香港(SAR旅券+香港IDカード)、日本、マレーシア、ナウル、ニュージーランド、パプアニューギニア、韓国、シンガポール、台湾(条件あり)、英国(条件あり)です。日本のパスポートは対象で、英国は英国市民権を持つ人、台湾は台湾発の直行便で渡航する国民身分証保持者に限るなどの条件があります。
この場合はG-CNMI ETAではなくビザ
- 45日を超えて滞在する(90日以内ならESTAという選択肢もある)
- 短期の観光・商用以外の目的で渡航する、または入国不可事由に該当すると思われる
- Guam-CNMIビザ免除に加盟していない航空会社の便で到着する
APPLY ON THE OFFICIAL SITE
米国政府の公式サイトから
ESTAを申請する
ESTAの申請はオンラインで完結します。パスポートと決済手段を用意して、米国政府の公式サイトからお手続きください。
ESTA公式申請サイトへesta.cbp.dhs.gov(米国CBP)
04グアム旅行でESTAを選ぶか:旅程で決まる
選び方の基準は「島の外へ行くか」「45日で足りるか」「すでにESTAがあるか」の3つです。料金はG-CNMI ETAが$21、ESTAが$40.62で、有効期間はどちらも2年です。ケース別に整理します。
手元のESTAが使えるかはESTAの有効期限の確認方法で、ESTAの料金の内訳はESTA申請料の内訳と支払い方法で説明しています。
05G-CNMI ETAの申請手順と用意するもの
G-CNMI ETAの申請は、公式サイト g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov(日本語表示あり)で行います。トップページは申請の流れを「免責事項 → 申請者情報 → 個人情報 → 旅行情報 → 資格に関する質問 → 申請内容の確認 → 提出」の7ステップで示し、平均所要時間は23分です。家族など本人以外が代わりに入力することも認められています。
申請に必要なもの(公式サイトの案内)
- Guam-CNMIビザ免除の対象国の有効なパスポートと、旅行者の自撮り写真
- 旅行者の有効なメールアドレス(メールアドレスなしでは申請できない)
- 自宅住所と電話番号、緊急連絡先の電話番号とメールアドレス
- グアム・CNMI内の連絡先の名前・住所・電話番号。旅程が未確定でも申請でき、ホテル名でもよい
支払いと結果の確認
- 支払いはクレジットカード・デビットカード(MasterCard、Visa、American Express、Discover(JCB、Diners Club))またはPayPal。送信から7日以内に支払わないと申請にアクセスできなくなります。
- 料金は全申請者に処理手数料$4、承認時に認証料$17が加算されて合計$21。不承認なら$4だけです。
- 結果は通常5日以内。「既存のアプリケーションを継続する」からパスポート番号・生年月日・申請番号で確認します。結果は「承認」「渡航認証拒否」「保留」の3つです。
- 承認画面の印刷は義務ではなく、航空会社は搭乗前にCBPと電子的に照合します。
申請で注意すること
- DHSは渡航の5日前までの申請を推奨。CBPは航空券を予約した時点での申請を勧めている
- $21を超える請求をするサイトは第三者のサイト。公式サイトで申請番号から登録を確認する
- 子どもも年齢に関係なく1人1件。親のパスポートに併記された子どもは子ども本人のパスポートが必要
06本土・ハワイとグアムの行き来とESTA
本土やハワイからグアムへ向かう便は、国内線とみなされます。CBPのESTA FAQとG-CNMI ETA FAQの両方が「米国からグアム/北マリアナ諸島への渡航は国内線とみなされるため、認証は必要ない」としています。もちろん、その前に本土やハワイへ入国する時点でESTAは必要です。
逆に、グアムから本土やハワイへ向かうときは、グアムで出発前の事前審査を受けます。その渡航がVWPによるものであれば、ここでESTAが必要です。G-CNMI ETAで入国した人は島の外へ移動できないため、この経路は取れません。ハワイ側の扱いはハワイ旅行のESTAと入国審査の流れで説明しています。
- 日本→グアム→ハワイ・本土:ESTAで渡航する
- 日本→ハワイ・本土→グアム:ESTAで入国し、グアムへは国内線扱い
- グアムとサイパン(北マリアナ諸島)の間:G-CNMI ETAの範囲内(島内の移動)
07G-CNMI ETAの承認後の注意と、不承認のとき
承認は入国の保証ではありません。ESTAと同じく、到着時にCBP審査官の審査を受け、Guam-CNMIビザ免除の条件や米国法上の理由で入国を認めないと判断されることがあり、その決定に不服を申し立てる権利はありません。
G-CNMI ETAは承認日から2年間、またはパスポートの有効期限まで(早いほう)有効で、期間内は何度でも使えます。有効性が求められるのは到着時で、滞在中に期限が切れても出国には影響しません。延長や更新の手続きはなく、期限が切れたら新しく申請します。新しいパスポートの取得、氏名や国籍の変更、資格に関する質問への回答の変化があった場合も再申請です。
「渡航認証拒否(Travel Not Authorized)」はGuam-CNMIビザ免除では渡航できないという意味で、入国禁止ではありません。状況が変わっていなければ再申請しても拒否されるため、米国大使館・領事館で非移民ビザを申請します。虚偽の情報で再申請すると、Guam-CNMIビザ免除で渡航する資格を永久に失います。ESTAで渡航する場合、CBPは渡航計画を立てる時点で申請する(DHS の推奨。申請自体は渡航前ならいつでも可)ことを勧めています。手順はESTAを自分で申請する全手順へ。
08よくある疑問
QグアムはESTAなしで行ける?
ESTAなしでも行けますが、G-CNMI ETAという別の電子渡航認証が搭乗前に必要です。公式サイト g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov で申請し、料金は$21、滞在は45日以内で島内のみです。
QG-CNMI ETAに手数料はかかる?
かかります。全申請者に処理手数料$4、承認されると認証料$17が加算されて合計$21です。不承認の場合は$4だけが課金されます。
QESTAを持っていればG-CNMI ETAは不要?
不要です。有効なESTAがあればVWPでグアムへ渡航でき、G-CNMI ETAの申請はいりません。有効なB1/B2ビザを持っている人も、どちらの申請も不要です。
Qグアムに45日を超えて滞在するにはESTAが必要?
必要です。G-CNMI ETAでは1回の滞在が45日までなので、90日以内ならESTAで渡航してください。90日を超える場合はビザが必要です。
QG-CNMI ETAでグアムに入ってからハワイへ移動できる?
できません。G-CNMI ETAで入国した人は、グアム・北マリアナ諸島の外へ移動できません。ハワイや本土へ行く旅程では、はじめからESTAで渡航します。
09まとめ
- 01グアムへは、ESTA(VWP、最長90日)かG-CNMI ETA(最長45日・島内のみ)のどちらかの電子渡航認証が搭乗前に必要
- 02有効なESTAがあればそのまま行ける。G-CNMI ETAの申請は不要
- 03G-CNMI ETAは公式サイト g-cnmi-eta.cbp.dhs.gov で申請。料金は$21(処理手数料$4+承認時$17)、有効期間は2年
- 04ハワイ・本土へも行く旅程、45日を超える滞在、2年以内に本土へ行く可能性があるなら、ESTA($40.62)を選ぶ
- 05承認は入国の保証ではなく、最終判断は到着時のCBP審査官が行う。DHSは渡航5日前までの申請を推奨
ESTAの申請は公式サイトで
申請の受付は米国CBPの公式サイトだけが行っています。申請料は$40.62です。当サイトは申請を受け付けていません。

